2005-01-01から1年間の記事一覧

●;イヤな感じ…ムカツくということ

●;マキアヴェリの言葉で《父親を殺された時よりも、自分のプライドが傷ついた時に相手に殺意を抱く》というのを読んだことがある。『君主論』ではなく、誰かが引用していた箇所である。(〜ような気がすると言わざるを得ないいい加減な性分のなせるワザなの…

●;イヤな感じ…操作されること

●;テレビに映る「権力(者)たち」について感じたところを頭の中でまとめてみたいのだが。まずは、宮台真司の文章から。 権力は服従者の了解(選好と予期)に即して定義されます。服従者の了解の正しさは問われません。玩具の拳銃でも本物だと思い込めば権…

●;イヤな感じ…選挙に出る女たち

●;自民党執行部が用意した造反議員への対抗馬、の女ばかりだ。全体として媚びているなぁ。虫酸が走るほどではないが「ノー」である。小池百合子が「くのいち」とか言われて「やぁねぇ、センセ」と隣のナントカ大臣の膝を叩く様など二流酒場のチーママ風。く…

●;イヤな感じ…絶叫演説

●;郵政法案の賛否を問う小泉首相の記者会見模様をニュース番組で見た。繰り返し放映される首相の貌は「なみならぬ決意」の現れという風に解説されて「改革の意思を現している男」というパターン認識がなされている。先日のモーニング・ショーで日経新聞コラ…

●;イヤな感じ(1)…ある会社

●;経験的にだがの会社は、すぐわかる。玄関や受付の雰囲気によってである。その門が開かれているか閉じられているかのとぢらかである。今時、受付嬢を正社員で置いている会社はなく派遣社員が大半であろう。今日、訪ねた会社の派遣っぽい(別に差別的に言っ…

●;宮武謹一さんの時代(7)

●;宮武さんの日本共産党入党は、昭和3年の第二次共産党弾圧・3.15事件の後か、翌年の4.16事件以降だと思われる。昭和5年、田中清玄がリーダーとなる「武装共産党」再建の熱海事件の累で逮捕される。(清玄との関係はここからか。右翼だのフィクサーだのと…

●;宮武謹一さん逝く(6)

●;宮武さんの時代を追跡する意味でを再構成してみたい。手元にある本を再読することにした(鶴俊本が多いなぁ)。 ・思想の科学研究会編『共同研究 転向』(平凡社) ・鶴見俊輔『戦時期日本の精神史』(岩波書店) ・久野収・鶴見俊輔『現代日本の思想』(岩…

宮武謹一さん逝く(5)

●;「旧制中学で海軍兵学校や陸士に行く奴ってどんな連中でしたか?」と聞いたことがある。宮武さんは明治43年生まれ(1910年)だから、中学時代は大正年間のはず。こんなことを聞いたのは当時の秀才たちが何をモデルに上の学校へ進んだかに興味があったから…

宮武謹一さん逝く(4)

●;宮武謹一さんに惹かれ興味を持ったのは、その学殖の豊かさではない。まして情勢分析家としての氏と議論する相手ではない。なりたくてもとてもなれなかった。月並みに言えばについてである。小熊英二が網野義彦との対談で網野氏を表して「同時代の思想から…

●;宮武謹一さん逝く(3)

●;通夜には出かけたものの翌日の告別式はサボる。疲れて惰眠をむさぼっていたせいだ。三上治から聞いた話では50人ほどの人が集まり、代々木八幡斎場で骨になったそうだ。宮武さんの同世代人は黄泉の国の住人ばかりだから、親族を含めよほどの関係者か、氏を…

●;宮武謹一さん逝く (2)

●;「宮武謹一」という名前をグーグルで検索すると、一箇所だけ氏の名前が出てくる。(財)中国文化研究所のアーカイブスに1948年の13号だかに「香港密輸と華南経済」というタイトルが浮かんでいる。宮武氏の論文(?)らしい。ネット上の記録が人の全てでは…

●;宮武謹一さん逝く

●;訃報届く。宮武謹一さんがお亡くなりになった。94歳の大往生である。白い半袖シャツに黒いネクタイを締めて通夜に出かける。斎場は隣町だから自転車で行くことにする。通りすがりの文房具屋さん(確かここのオヤジさんも亡くなったばかりかなどとその風貌…

●;近郊都市の荒れ(4)

●;クルマでルート246を西へ。二子玉川の老人ホームに棲む家人を見舞い、冷えた図書館で雑誌をつまむ。借りようかどうか迷ったが鶴見俊輔『埴谷雄高』(平凡社)を拾い読み。ニコタマのクルマラッシュを避けつつ、缶コーラをお供に厚木方面へ走る。ここ5年…

●;組織の面白さ、つまらなさ (余分篇)

●;きっこのプログを時々読む。その面白さは何かと言えばことにつきる。その熱意はなんだろうと思う時がある。気に入っているのは、日々の生活の記録、特に食べ物のディテールに渡る描写の力だ。「神は細部に宿る」ではないけれど、細部をおざなりにする人間…

組織の面白さ、つまらなさ (3)

●;「わいがや③」を企てるモチーフが組織の面白さ(不可解さ)>の解析であるとすれば、「わいがや①」のそれは、ビジネス上のである。「②」もまた「編集上の視点の獲得」にある。構成するメンバーが違うだけで、コンセプトは「新しいコトバ獲得の場」である。…

組織の面白さ、つまらなさ (2)

●;人材系会社の女性たちを中心に「わいがや③」を始めた動機の一つに、たまさかいたある会社で体験したを再構成したいというのがある。よく考えてみたい。その会社の創業者が語った「組織が面白いのだ」というコトバを分解したくなった。人材系会社の女性た…

●;組織の面白さ、つまらなさ

●;先日、「わいがや③」の準備会的な集まりを行った。(広い意味で)人材系会社に籍を置いている女性たち何人かに集まって貰った。こういったことをやらかす根底にあるのは、昔、ある採用PR会社の一部門にいたことが(少し)ある。採用系の仕事といってもご…

●;近郊都市の荒れ(3)

●;「村の風景が変わった」と言い立てても村の不在をノスタルジックに嘆いても「別に…」と特別な感情を持って頷く人は少ないだろう。「近代化」は、時間差はあるものの日本の隅々でことごとく受け入れられた。蒸気機関車は駕籠を、自動車は人力車から幹線鉄…

●;近郊都市の荒れ(2)

●;小田光雄『近郊都市の誕生と死』(青弓社)をつまみ読む。の変貌について書いている本。田や畑に幹線道路が所狭しと串刺され、その死体を前にした葬儀の花環のようなロードサイドショップの店々、ファミリーレストランの見慣れた看板をマイカーの中から覗…

●;近郊都市の

●;ユウジンがいうについては、都心(といっても戦前では郊外に属していたところ)に住んでいることもあってなかなか実感できない。ユウジンはの現象を東京〜などのからずれているの経済的な後退が構造化して「人心の無関心とある種の無気力」があり、そのが…

●;ユウジンの言葉から(2)

●;ユウジンが語った中心の外側に位置する近郊都市のとについて考えること多い。朝日新聞(05/06/16号)で成田龍一氏が「時間の奥行きや歴史の遠近感が失われた場所が、戦後60年で博覧会だけでなく日本の社会全体に広がった」と語っている。「戦後60年の透視…

●;ユウジンたちの言葉から(1)

●;大学教授になった年下のユウジンと会う。神保町の居酒屋でもうひとりのユウジンと長時間過ごす。久しぶりに会う教授成り立て氏は饒舌。1コマか2コマを教えている大学講師は周囲にいないことはないけれど、れっきとした(かどうかは知らないが)教授にな…

●;「わいがや①」の集まりで

●;「わいがや」という催しを一年以上続けている。場所はキャリア・コンサルタント協同組合/協会だ。ま、その集まりのプロモーション担当といった役割兼司会役をやっているのだが、記録癖がないので(別途、正確な数え方は出来るのだが)何回やったか忘れて…

尼崎の電車事故報道(7)

●;ある書評新聞でジャーナリストの天笠啓祐という人がJR西日本福知山線事故について10の問題点を指摘していた(「図書新聞」05/5/28)。 要約して抜き書きすると、 ①事故には必ず背景がある…大規模なリストラが労働現場で過酷な労働条件が強いられ、抵抗体と…

●;他人の死

●;連休の最中、長いつきあいのあったユウジンが死んでいた。病気持ちの人ではあったがその死は、誰しもが「エッ!」と叫んだ。私らが彼の死をわかりかけたのは、二日前。とりあえず、見知った連中で焼香に出かけることにした。祭壇に遺影が置かれていなかっ…

●;気分良かった日もあるが

●;週末のある日。とある会社で初対面のボス氏に会う。応接室で携帯電話していた人がそのボス氏であることがまもなく判ったのだが、「ここでいいんですよ」と部屋に招き寄せた手つきや身振りの柔らかさでな人だなぁと思ってしまう。直観的にはあまり間違えた…

尼崎の電車事故報道(6)

●;事故から一ヶ月近く、予想されたようにテレビ等での報道も激減。JR西日本の経営幹部をつるし上げる(いろいろな意味で)刺激的だった(バラェティ番組のように下品ではあるけれども、 ついつい見てしまうような)場面の短期記憶は遠ざかり、なんという長…

尼崎の電車事故報道(5)

●;「事件報道」(の情報)は消費尽くされる。事故原因追求の「データ」は客観的に(総合科学的に)集められる必要がある。感情的なインフォメーションはもう要らない。すべては「事故の科学」とでもいうべき「インテリジェンス」に昇りつめなければならない…

尼崎の電車事故報道(4)

●;それほど親しくもないので知人とは言い難いがせっせとメールを送ってくれる人がいる。この‘熱意’というしろものはなんだろうと思いつつ、失礼ながらそのメールはほとんど削除してしまうのだが、ある日のメールで《尼崎電車事故報道》に触れていた。その人…

尼崎の電車事故報道(3)

●;福知山線の電車事故報道は、JR西日本に対して一斉の十字砲火が続いている。いつか見た風景である。下痢のせいで体調悪く、終日、テレビばっか観ていたせいもあるのだが、どこの局もどのコメンテーターも同じことを言っている。つまり「倫理の優越と論理の…