2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

●;『言論統制』を読む(2)

●;佐藤卓己『言論統制…情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書・04刊)で教えられたこと(あるいはそうだったのか?と反芻すること)がいくつかあった。 「士官学校はハビトゥス>を再生産する文化装置」という著者の指摘がそう。「ハビトゥス」とは…

●;『言論統制』を読む(1)

●;佐藤卓己『言論統制…情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書・436P・04刊)を読み耽った。一年ほど前に書評などでこの本の存在を知り買って置いたのだが、関心が横に横にとスライドするタイプなので、その後のなにやかやの襲来(!)で買った頃の…

●;『創造力の掟』という本(4)

●;角田健司『創造力の掟』について連続的に記しているが、それを読んだ元同僚のミヤザキくんがいぶかしんだ。を醒まそうと(?)いつもの「どうしたの?」と軽やかな口調で。「まぁね」とコトバを濁したが「けっこういろいろあるんだよ」(胸の内で)と。彼…

●;『創造力の掟』という本(3)

●;『創造力の掟』の(私の)使い方は多様である。身勝手である。著者のコトバだが「対応型読書」である。身を正す際に「箴言集」的に使う時もあるし(!)、(企画出しの戦術指南書ではないにもかかわらず)どこぞやの会社や属している組織内部に向かって「…

●;『創造力の掟』という本(2)

●;角田健司氏の『創造力の掟』は「(編集)勝ち組」の芸談本的要素は全くない。書店には「各業界勝ち組」の芸を受け止めて益しよう(=いいとこどり)とする人相手の「感動(またはショック強要)本」が居並ぶけれども、大概は「話題(スキャンダル)情報」…

●;『創造力の掟』という本(1)

●;『創造力の掟』(剄草書房・96年刊)という本がある。著者は角田健司さんという編集者で一緒に働いたことがある。編集者が著した本はというジャンルに括られる。そして出版業界人が「出版記念パーティ」(最近、誘われること少なくなったな)を催し「芸談…

●;記憶について(4)

●;土曜、昔の職場仲間「カンバヤシ」から久しぶりの電話。「書状と香典返しをもらったのだけど、アイツは東京にいたっけ?」と。文面に母親が昇天しうんぬんとあり、送り主に一族の名前がずらり。アイツの姓と名前の一字が同じ「洋」とある。てっきりアイツ…