2004-01-01から1年間の記事一覧

●村中孝次のことば(2)

●;「九千万よりお前ら二人が重くなる」ということばを拾ったのは、藤井康栄『松本清張の残像』(文春新書・02年)の中、「九千万」とは昭和初年代の人口で「一億一心、火の玉となって」などなどの国威発揚スローガンが連発されたのは九千万を四捨五入したのだ…

●九千万よりお前ら二人が重くて困る

●二・二六事件の首謀者の一人、村中孝次の言葉である。

●ドキュメンタリー「ハンナのかばん」

●;土曜の朝、NHKBS1の「BSドキュメンタリー」でカナダ国営テレビ局制作の『ハンナのかばんHanna’s Suitcase』を観る。今、ちょっとばかりユダヤ民族あるいは反ユダヤ主義の形成史に興味があり(というよりも世界史の始まりの部分に)、『ホロコースト産業』(…

●;古井由吉氏の「書く」ということ

●;朝日新聞の文芸時評(04/12/22夕刊)で島田雅彦が書いていた。 《それにしても、一日たりとも書かない日はない古井氏の小説への執着はいったい何に由来するのだろうか? 私は面と向かって訊ねたことがある。氏は不気味な微笑とともにこういった。……憎しみだ…

●05/1/29イベント

●;所属している団体(www.occ.or.jp)が行うイベントのパシリをやっている。来年の1月29日、ちよだプラットフォームスクェア(www.yamori.jp)の5階で「講演とパネルディスカッション」のひとときを催す。その準備のあれやこれやを行っているのだが、「フ…

●;編集と営業

●;村上一郎氏に「編集とは何か」と断言めいたことを聞かされた。その強い記憶が残っている。氏が紀伊國屋書店出版部の嘱託か何かを勤めていた頃だ。出版部は市ヶ谷と四谷の線路沿いにあった。しもた屋を改造した安普請の小さなビルの一室で氏は手持ちぶさた…

●;昔の職場仲間と忘年会

●;中華料理店での忘年会、早めに店へ。「○」さんと呼ぶ極めて「明るい人」の登場に、ホッ。コートを脱ぎながらもうオヤジギャグが始まっている。彼は道化、「ハメルーンの笛吹き男」みたいな人である。続いて本日のと密かに呼んだ人がやって来た(ホッ)、ナ…

● 妙なメールが届く

●何日か前、妙なメールが届く。私のアドレスから空の内容のメールがに届いたと。一日何十本かのメールに目を通すし、何本かにはきちんと返信もする。やっかいな答えをしなければならないものもある。ちょっと親しい人からのほんの少しのお知らせメールでも、…

●忘年会会場を決める

●の登場日がなかなか決まらなかったせいもあり、会場の「決定」がやや遅れた。もっといい場所があるに違いないのだが、探し歩いている時間もなかった。結局は行ったことがある店にしようとした。神保町でのいくつかはと読んでいる女性から教えられた。彼女の…

●;忘年会会場選び

●;忘年会の会場選びにはちょっと迷った。集まるであろう連中はオシャレ感覚がある。バブル時代に遊び慣れたのがいる(と思っている)からダサイことは嫌う。神保町周辺には宮内庁御用達の和菓子屋はあっても、オシャレな飲み屋はまずない。新しいところを探す…

●;忘年会を開く

●;いくつかの忘年会に誘われる。「なんてパーティが多い業界だろう」という声もある。そうかもしれないし、他の業界もたいして違わないと思っている。すべてに顔を出す時間もないし、ビンボーボー根性もあってカネの出し惜しみもする。「あんたが声掛けてく…

●あるパーティに出かける

●サントリー学芸賞をもらった黒岩比佐子さんの受賞を祝う小さなパーティに出かける。同期入社の人や彼女の上司だった人が呼び掛け人であった。(私が)中途入社した時には彼女は会社を辞めていて、いわゆる接点はない。そのPR会社の一部門に所属はしたものの…

●約束の時間に遅れる

●朝、ある会社との大事な折衝に遅れる。9時30分の約束なのに起きたのは8時45分。ヤベェ!歯も磨かずに髭だけ剃って飛び出す。電車で45分は絶対にかかる。しかも駅から10分ほど歩かなければならない。携帯は持っているもののその会社の電話番号を手…

● 藤原和博の本

●リクルート社の営業マンだった藤原和博氏の本を「ブックオフ」で手に入れた。『よのなか』(筑摩書房)は新刊書店で買ったけれど「別にぃ」という感想を持ったが、たまたま「ブックオフ」で『処世術』(新潮社)を100円で手に入れて以来、彼の本はそこで…

●;「掲示板」から(2)

●;ある団体の研究会では「団塊世代の研究」を行っている。マーケットの対象としての団塊ではなく、働き方/生き方の諸相を探ることが趣旨である。その団体は大手通信系の会社などで構成されている社団法人で、その研究会にはそういった会社の人事、能力開発…

●;「掲示板」のログから考える

●;時たま書き込みをする「掲示板」がある。その存在は主宰者から教えてもらった。もう二人の主宰者?のうちよく書き込みをする人も知っていたので時々覗いたりしていた。いつか、青山ブックセンターの倒産時にはじめて書き込みをした。出版業界的には、まぁ…

● 新聞記事から考える

●朝日新聞の11月12日に「朝日とフォーチュン誌」の合同フォーラム記事が載っていた。エズラ・ボーゲル氏の基調講演の他に企業経営者三人の座談会が掲載されていた。「日本再生」がテーマである。企業役員三氏の発言をメモしたくなった。今、ブランドについて…

●草野球から球団経営者を見ると

●わが草野球チームの前監督が近鉄の選手会長・磯部選手のテレビや新聞の言動を見て「プント的な男だな」と言った。なんとなくわかる。たぶん、合併に対してもっとも戦闘的な選手会長だった彼のを語っている。「オリックス近鉄」を蹴って(吉岡選手もそうだが…

●「わいがや;1」11月

●「わいがや」という催しを一年以上続けている。モチーフは「何か面白いことやりたいな」である。所属している団体(http://www.occ.or.jp/)の中でお互いのを発見したいという試みである。まぁ、かっこよくいえば自他の発見の会である。この場合の自他とはお…

● 文化の日だって?

● 木曜日に直行する会社のための企画書の訂正を忘れていたので事務所に行く。相当な手直しをしなくてはならない。「情報セキュリティ」関係の企画書だが、実はあまりよくわかっていない。企画書の元は、優秀なスギモトくんが送ってくれたのだが、まさかそれ…

● 月曜日はどうして不快か

● 月曜はどうも調子が悪い。土日をのんびりと(実はだらしなく)過ごした反動だ。土曜は犬といっしょに過ごした。ふだんはカミサンの身体にベタッとまつわる。当のがいないとなるとに傅く。風呂に入ろうがトイレに行こうがご主人様の足元を嗅ぎながら追いか…

● 地下鉄のプラットフォームで

● 金曜日は気忙しい日。ある会社へ。剣の代わりに腰に差した警棒といういだちの門番氏(警備員)が来訪者をチェックする。「何を守るのかね?」と言いたくなるような厳めしさ。城塞のような本社ビルの受付で人を待つ。どんなに美人であっても侍女のような受…

● 是非に及ばず

● ことばを覚えた。「是非に及ばず」である。 「どうでもいいよ」 「そうかい」 「ま、仕方ないな」 という風に使ってもいいのかな。信長が本能寺で明智光秀に襲われたことを知った時、遺したことばだそうだ。秋山駿『信長発見』(小沢書店)という対談集で…

● 池袋で

● ある人との打ち合わせで池袋西口のホテルへ。どこが?と言われても困るのだがホテルはどうも居心地が悪い。帝国ホテルが定宿の人としばらくの間仕事をしたことがあるが、彼にとってそこは日常的な場所であってもこっちにとっては非日常。深々としたソファ…

● 大手町のとある会社

● 雨の降る日、大手町のとある会社へ。同席する先輩とはその会社の受付で待ち合わせの予定だったが、早く到着しそうなので腹ごしらえ。讃岐うどん、二玉、350円。東京駅から大手町のビル群に向かう時の気持ちと神田駅からその会社に行くのでは、気持ちが…

● 貧すれば鈍する(3)

● 男にFAXを送りつけたが、音沙汰はない。昔で言えば「自己批判要求」というやつである。しばらくは接触はしてこないだろうが、これまでの経験ではほとぼりが冷めた頃に電話が掛かってくる。電話番号のボタンを押す時の彼の気持ちを推し量ると、私の気を惹く…

● 貧すれば鈍する(2)

● 男は、時折電話を掛けて来た。こっちの都合もわきまえずに、だ。時間を作って会うと「今度こういう仕事をやるんだが〜」と話しかける。ほどんどが大した話ではなかった。少しもリアリティの匂いが感じられなかった。「うん、うん」と聞いてあげるのも辛く…

● 貧すれば鈍する(1)

● 大学1年生の時、自分の家までオルグに来た男がいた。活動家として目を付けられたらしい。大学の一種の民主化運動のような大学当局に対する反対運動が起こっていた。こっちは「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といった程度の参加意識である。指導者たち…

● あるドキュメンタリー

● 『遺された声・ラジオが伝えた太平洋戦争』(NHK衛星・再放送)を見る。今年3月の放送記念日に放映したものだそうで2時間30分ほどの長いドキュメンタリーであった。深夜だったが最後までつき合う。情報量が多かったせいである。 新京にあった満州電電…

● 「R25」の衝撃(1)

● JAGAT www.jagat.or.jp/のシンポジウム、午前中は永江朗氏と仲俣暁生氏(「本とコンピュータ」編集長)の対談であったが、その時間には行けずレジュメだけ手にした。ただ、「レジュメ」には対談のタイトルだけだった。二人で即興的にやろうとのことだった…