2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

●;「本」から本」へ(1)

●;奈良の放火殺人事件に格別の驚きや感慨がある訳ではないがについてを通俗的ではなく、きっちりと掴まえたくなり、たまたま、斎藤環『若者のすべて』(PHP研究所)を手に取る。仕事になるかもと、小さな準備の面も少しはある。某社の編集長氏との雑談で「…

●;金曜日、一日中ダベる

●;前の会社の後輩氏に同僚デザイナー氏の「作品集」(ロゴタイプなど)見せられる。先週だったか、後輩氏らに引き合わせた某社の女性が渡された「会社案内」を見て「ワー、オシャレ!」などと呟きながらしげしげとそのパンフレットのページをめくっていた。…

●;「ブックオフ本」一読(2)

●;家近くの「ブックオフ」で須田伸『ブログる!』(アメーバブックス)、池田信夫『ネットワーク社会の神話と現実』(東洋経済新報社)の2冊を210円。隣りの「ヴェローチ」でページをめくる。須田氏の本はタイトルも装幀も本文の組み方も「ちょっとなんと…

●;「ブックオフ本」もいい(1)

●;一時期、「ブックオフ」は業界人の評判が悪かった。店員さんの異口同音の甲高い「いらっしゃいませ!」のかけ声はヤな感じだとか、本は目方で買っているとかの声がかまびすしく囁かれ「大量生産-大量配給の出版システム」(80年代〜90年代の過剰生産業界…

●;昭和天皇(3)

●;昭和天皇について関心が生まれたのは、玉音放送の中の一句、「五内に裂く」にある。 朕は帝国と共に、終始東亜の開放に協力せる諸盟邦に対し、遺憾の意を表せざるを得ず。帝国臣民に>して、戦陣に死し、職域に殉じ、非命にたおれたる者、及びその遺族に想…

●;昭和天皇(2)

●;「昭和天皇」にとりたて格別の感情はない。反発心もなければ、ひれ伏すような思いもない。戦後、戦前のような「視覚的支配」「時間的支配」の波を学校現場や地域で洗礼を受けなかったせいもある。旗日に「日の丸」など掲げるとか、天皇家の肖像写真を飾っ…

●;昭和天皇(1)

●;昨秋の総選挙あたりの小泉首相の絶叫(的)演説を延々と映し出したテレビなどは一種の「視覚的支配」であろう。「視覚的支配」というコトバは原武史と保坂正康『対論 昭和天皇』(文春新書・94刊)から拾ったのだが、「時を統べる王」であった昭和天皇の…

●;『下流社会』を巡って(2)

●;別に読書会(オー、大嫌い!)をやった訳ではないが『下流社会』という本について少しばかり議論をしたが、議論する前後にこの本に言及する声を聞いた。ある人は「なんかこの本を読みたくなかった」という声であり、もう一つは「トランス・ビュー」が発行…

●;『下流社会』(三浦展・光文社新書)

●;コンテンツ業界の一隅に居る若い人とたちとの「議論の場」として長く設営している「わいがや;②」で三浦展『下流社会』(光文社新書)を取り上げた。コンテンツ業界も「社会の流動化」によるさまざまな変容を強いられているが、当然、耳目を集めたベスト…

●;《場について》(2)

●;最近、「(何かの仕事で)ライブドアへ行って来ましたよ」と話しかけた人がいる。たまたま、六本木ヒルズより離れた場所にある「人」を訪ねこの異様に圧迫感のある名高いヒルズを見上げて歩いたことが重なり(その時、俺らとは無縁な場所だなと思いはした…