2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

●;村上春樹のエッセイ(文藝春秋)

●;村上春樹氏の文章を読むのは初めて。ある日の新聞が「文藝春秋」(06-3月号)で氏が編集者に渡した手書き原稿が古書店などで売り裁かれていることに抗議しているかのように伝えていた。とっさに「あっ、安原顕のことだな」と、思った。「文藝春秋」を読む…

団塊、二人の死…(4)

●;地下鉄の車中で「M」が(一時)所属していた管理職ユニオンの設楽清嗣書記長を見かける。(相手は覚えていないだろうけど)「貌覚え」はいい方なので、つい声をかけた。役者にしてもいい貌の持ち主である。タフなネゴシェイターという感じ。獲物を襲う動…

団塊、二人の死…(3)

●;「私ら‘団塊世代’ですぅ〜」みたいな言辞を吐く連中は、身近には一人もいなかった。そう名乗ること自体がダサイ。気恥ずかしい。「ようそんなこと言えるな」という感情である。若い時、たまさか、飲み屋などで「戦争へ行った我々に比べれば、お前ら根性が…

団塊、二人の死…(2)

●;3月2日、初めての「人」と会うことがあり、相手と波長を合わせるためにコトバを紡ぎだそうともどかしくている時に、「M」の友人からの電話で「その死」を知らされる。 「エッ。オイオイ、死んじまったのかよ」と、絶句する。客人との会話は弾まないで…

団塊、二人の死…(1)

●;知り合いの男二人が亡くなった。正確な病名は知らないが、二人とも本田美奈子と同じ病であった。団塊世代というだけで二人に繋がるものはない。学校も違うし働いていたところも違う。当然、職種も違う。私とはなにがしかの縁があったその男たちに共通する…