2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

● 地下鉄のプラットフォームで

● 金曜日は気忙しい日。ある会社へ。剣の代わりに腰に差した警棒といういだちの門番氏(警備員)が来訪者をチェックする。「何を守るのかね?」と言いたくなるような厳めしさ。城塞のような本社ビルの受付で人を待つ。どんなに美人であっても侍女のような受…

● 是非に及ばず

● ことばを覚えた。「是非に及ばず」である。 「どうでもいいよ」 「そうかい」 「ま、仕方ないな」 という風に使ってもいいのかな。信長が本能寺で明智光秀に襲われたことを知った時、遺したことばだそうだ。秋山駿『信長発見』(小沢書店)という対談集で…

● 池袋で

● ある人との打ち合わせで池袋西口のホテルへ。どこが?と言われても困るのだがホテルはどうも居心地が悪い。帝国ホテルが定宿の人としばらくの間仕事をしたことがあるが、彼にとってそこは日常的な場所であってもこっちにとっては非日常。深々としたソファ…

● 大手町のとある会社

● 雨の降る日、大手町のとある会社へ。同席する先輩とはその会社の受付で待ち合わせの予定だったが、早く到着しそうなので腹ごしらえ。讃岐うどん、二玉、350円。東京駅から大手町のビル群に向かう時の気持ちと神田駅からその会社に行くのでは、気持ちが…

● 貧すれば鈍する(3)

● 男にFAXを送りつけたが、音沙汰はない。昔で言えば「自己批判要求」というやつである。しばらくは接触はしてこないだろうが、これまでの経験ではほとぼりが冷めた頃に電話が掛かってくる。電話番号のボタンを押す時の彼の気持ちを推し量ると、私の気を惹く…

● 貧すれば鈍する(2)

● 男は、時折電話を掛けて来た。こっちの都合もわきまえずに、だ。時間を作って会うと「今度こういう仕事をやるんだが〜」と話しかける。ほどんどが大した話ではなかった。少しもリアリティの匂いが感じられなかった。「うん、うん」と聞いてあげるのも辛く…

● 貧すれば鈍する(1)

● 大学1年生の時、自分の家までオルグに来た男がいた。活動家として目を付けられたらしい。大学の一種の民主化運動のような大学当局に対する反対運動が起こっていた。こっちは「赤信号、みんなで渡れば怖くない」といった程度の参加意識である。指導者たち…

● あるドキュメンタリー

● 『遺された声・ラジオが伝えた太平洋戦争』(NHK衛星・再放送)を見る。今年3月の放送記念日に放映したものだそうで2時間30分ほどの長いドキュメンタリーであった。深夜だったが最後までつき合う。情報量が多かったせいである。 新京にあった満州電電…

● 「R25」の衝撃(1)

● JAGAT www.jagat.or.jp/のシンポジウム、午前中は永江朗氏と仲俣暁生氏(「本とコンピュータ」編集長)の対談であったが、その時間には行けずレジュメだけ手にした。ただ、「レジュメ」には対談のタイトルだけだった。二人で即興的にやろうとのことだった…

● 忙しい 貧乏暇なしだなぁ

● 「稼ぎに追われてドッピンシャ」。雨の唄の一節に「ドッピンシャ」というのがあったような気がする。秋雨が地面を叩いている。音が聞こえる。 やけに忙しい。簡単で楽な仕事なんてないよ、な。「仕事は作らなくっちゃ」と口癖に唱えるけど、大した才能もな…