2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

●;ポピュリズム(2)

●;山本七平『空気の研究』(文春文庫)を読んでいて、この本の「キーワード」になっている《臨在的把握》というのが(今ひとつ)判らないでいた。普段使わない言葉のせいもある。《臨在的〜》を「思いこみ」と解すれば〜という人がいた。助かる。他には今泉…

●;ポピュリズム(1)

●;田原総一郎が吠えたことに因果関係があるのかわからないが、06/08/28の朝日新聞「コラム」で論説主幹・若宮啓文氏が「足元の右翼テロと闘わなくてよいのだろうか」と小泉首相や安倍長官らの加藤紘一邸事件への「沈黙ぶり」を批判していた。「よもや、この…

本に近づく(読む)理由(2)

●;寝入いってしまい、つけっぱなしのテレビ「朝まで生テレビ」(テレビ朝日)が光っていた。「あぁ、あの人ねぇ」と、お馴染みの論客?たち。田中均氏…元外務省審議官の話は聞きそびれた。司会の田原総一郎氏が「加藤紘一邸放火事件後、朝日新聞をはじめ各…

●;本を買う(読む)理由(1)

●;書店などで「本」を買い求める理由の一つに「自分と(何かで)を発見した時がある。車谷長吉のエッセイ集『文士の魂』(新潮社・01年)をつまみ読みしていたら、嘉村礒多を読みはじめた動機が氏の本名が「嘉彦」だそうで「嘉(彦)」という「同名の一字」…

●;「メディアカバー」というコトバ

●;「立花隆のブログ」を読んでいたら、 靖国参拝のように、100%のメディアカバーがある中で行われる言行は、いかなる意味でも「心の問題」の論理で済ますことができない言行となる。それは必然的に国家を代表する公人の言行として、その行為それ自体が発す…

●;墓参りで「人」に会う

●;小泉首相が靖国参拝するかどうかとかまびすしい盆の入り、高速道路を駆け抜け墓参りを済ませる。父母が育ったの農村家庭(家族)のそれぞれの。《儲からない米作》、《高齢化社会》、《気になる》、従兄弟たちの息子、娘たちは「正規社員就職組もあれば、…

●;「人」と会う(1)

●;先週〜今週、いろんな人と会う。いずれも「企画(めいた話)」。こっちが考えたものを揉んでもらったケース。ま、コンセプト樹立以前のブレスト。相手が長年温めていた「企画の実現可能性の相談」も。「やれるかな」と瞬間に思った程度の話も(知り合いの…

●;「本のような人」に

●;先週末、後輩と一緒に某社の編集長氏と会う。「居場所」について喋る。こっちは一生懸命に話すのだが、氏のノリが悪い。小出版社の経済的(流通的)構造問題を(改めて)知らされる。「(売れる)商品企画!」で済む話ではない。新流通形態をヒョイと考え…

近づく本、遠ざかる本(2)

●;暑い土日、クーラーの効かない部屋にいると、身体が要求しているのでもないのに水分ばかり取ってしまう。身体の中心から力が抜けて行く感じ。「緑陰読書」と決め込む訳ではないが丈の高い欅の樹々が陽を遮ってくれる公園のベンチで本をひろげる。車谷長吉…

●;吉村昭さん逝く

●;吉村昭氏が亡くなったことを新聞で知った。突然の死ではなく、たぶん、その病の重さを知っていた文化部の記者たちは当然のように予定稿のような記事を掲載していた。「歴史学よりも詳しい著述家」などと語る歴史学者も、まぁ予想どおりである。いわゆる文…