●約束の時間に遅れる

●朝、ある会社との大事な折衝に遅れる。9時30分の約束なのに起きたのは8時45分。ヤベェ!歯も磨かずに髭だけ剃って飛び出す。電車で45分は絶対にかかる。しかも駅から10分ほど歩かなければならない。携帯は持っているもののその会社の電話番号を手帖にも記していない。ドウシヨウ。遅れた場合の言い訳に親兄弟や親戚の伯父さん叔母さんを何度か<殺した>ことがあるが、普通で言えば親はとっくに死んでいる年齢だ。
駅につく。走るのをあきらめた。初冬の朝、遅れを取り戻そうとして汗だくになる訳もない。まぁ、いいや。会社のインターホーンを押す(シャッキッと、ね)。担当者がフロアに上がってくださいと。15分は遅れている。一発目のお詫びの明るさだけだ。
●本論は契約の詰めだ。初めて会う担当者の声質が柔らかいのが救い。陪席の上役氏にはちょっと距離感を持っていたが、三度目とあってか想像していたよりも眼が優しい眼の持ち主であることに気づく。説明するこっちの言葉に弾みが出てくる。契約しようとはしているが、まだまだこっとの提案仕事のイメージが沸かないらしい。約1時間経過。出された紅茶をすする。基本的に合意を得る。ラッキー!
その会社のドアを大きく開いて外へ。緊張していたせいか腹は空いていないが、タバコが吸いたくなって200円珈琲ショップでホットケーキに珈琲を注文する。「どうぞ、ごゆっくり」というウェイトレスの声に<親身なもの>を感じる。タバコ2本。甘さを感じない舌(疲れているな)
●遅れた理由は夜更かしだ。昨日の会議も夕方の「わいがや;2」も疲れた。家に帰ってもすぐさま眠れないから、読みかけの本を読み過ぎた。いや、大半の疲れは「わいがや;2」での議論だ。不快だったのではない。ある発言者の言葉に心動かされたからだ。それはなんだ。反芻している間に朝近くまで起きていたことに原因がある。