● 藤原和博の本

リクルート社の営業マンだった藤原和博氏の本を「ブックオフ」で手に入れた。『よのなか』(筑摩書房)は新刊書店で買ったけれど「別にぃ」という感想を持ったが、たまたま「ブックオフ」で『処世術』(新潮社)を100円で手に入れて以来、彼の本はそこで見つけることにしている。緊急に読まなくてもいいが気になる(好感を持つ)著者の部類に属する人だからだ。
●『リクルートという奇跡』(文藝春秋)をゲット。一晩で読めた。
11月の「わいがや;1」www.occ.or.jp)で話題にしたのが「R25の出現」だった。出版業界の人が「驚異」を語り、広告産業には無縁の企業出身の人が「広告の情報」について近代的というか「旧制高校生的な知」の基準でもの申すのに対して、出席者の一人がリクルート出身者がいて「情報誌のビジネスモデル」について語ったらシーンとした。売上に比する営業利益比率が高い企業そのものが驚異ではなく、特定の権益者しか享受できていない<業界>に割って入ってそのマーケットを拡大してしまうところが<凄い>としかいいようがない。このあたりのことを藤原が書いている。他にも記憶に残るシーンもあった。