●;昔の職場仲間と忘年会

●;中華料理店での忘年会、早めに店へ。「○」さんと呼ぶ極めて「明るい人」の登場に、ホッ。コートを脱ぎながらもうオヤジギャグが始まっている。彼は道化、「ハメルーンの笛吹き男」みたいな人である。続いて本日の<中心>と密かに呼んだ人がやって来た(ホッ)、ナガサワキヨシさん(キー坊)の登場である。特別に高いスーツを着ているのでもないだろうが、<いいものを身に着けている>ように見える。つまり、こっちには決して備わらない格というものだろう。続いてシャレた事務所を構えたデザイナーのオオモリさん。神保町などで会ったりしているせいか「久しぶり!」という感じはしない。会社を辞めたばかりのミヤザキくんも登場。この人とは永いつきあいだが、私のダメなところもちゃんと指摘してくれるところなど距離が近い人だ。「まだまだ年齢が高いな」と男ども(まぁ、な)。
●;続いてオオシマカナメさん。会社で人気のあった男(特に女性たちに)、その評判のよさがなんであるかよくわからないでいたが、彼が来てくれたことに(ホッ)。年若の彼に褒められたような気がする。たぶん、彼は牛刀で人を捌くようなマッチョ的な求心力を持つタイプではない。党派的な人間ではないのかもしれない。微細なところ、綾、ディテールに気が付くタイプだろうが、その差異を自分の身体の側にとりこむタイプではないのだろう。「○」、オオモリ、オオシマと髭男が三人揃ったが、共通点を無理に引き出せば、ささくれ立つような感情のもつれを身体にまとわりつける、つまり憎悪の方向へ向かうことが少ない人たちかな。続いて巨漢、現る。「エッ、なーに」と皆が叫ぶ。ナカニシダイスケ君だ!「おめぇ、太り過ぎ。ビールばっか飲んで」と「○」さん。83キロあるという。ギョッ。相変わらず、話にスピード感あり(高速回転頭脳だねぇ)。彼の奥さん、ナカニシ・タカさんから「よろしく」とのメッセージあり。しばし、社内結婚組が(今も)続いているかどうかの話など。ドア越しに覗き込んで来たカミノカキアゲと呼んだ男・トミドコロ氏来場。集まって来るメンバーの大半とはそれほどの親密さはない(と思うが)、そもそもがネットワーク型、水平型の人間で「忘年会をやって下さいよ」と頼み込んだのが彼。ようやく揃い始め賑わってきた。
●;声をかけた若い連中、とりわけ<いい女>たちからの「×情報」を伝える。「行かれません」というメールをもらった人一覧。ヒラタ、キヌガワ、オジマ、サカモトさんら。「最初から来る気がなかったんだよ」。(うん、そうだろうまさしく)。そしてサトミキクオ、アンテツ、サトケン、ツジ、カクマ、トヨフク、シバハラ、冬樹社組のツノダ、モリ君らそれぞれの事情あっての「×情報」を紹介。むろん、うんともすんともなかった連中もいる。メールが届かなかった人もいる。
「プログのシケ」君、やっぱ、来てくれた。昔、彼の営業先のメンテナンス部分を手伝って以来、なんだかんだと教えてもらっている。PC各人の机に一台置かれた時(?)のカルチャーを真っ当に浴びた世代だ(だんだんと年齢が下がってきた)。
●;携帯鳴る。ハラダヨシカがさ迷っている。<いい女>約1名の登場とあって「おぉ!」と歓声どっと。彼女が12月に出す『脚本を書こう』(青弓社)のことを少し喋り出すと、しばし、この会社出身で(滞在期間の長短は別として)本を出した人の話へ。先般、サントリー学芸賞をもらった黒岩比沙子さんのこととか、田口ランディさん(この人の顔がわからない。旦那はともかくお会いしていないと思う)のことなど。中西多香さんも『香港特別藝術区』(技術評論社)を出すとか。凄い。
《本を出す奴が偉い訳ではないが、やっぱ偉い》。
朽木ゆり子さんも美術探検もの二冊(いずれも新潮社)、オオシマさんにもビジネス実用書ありとか。負けじとオオモリさん「俺も書いているよ〜」と。石井宏一さんはビジネス書三冊、鹿児島の向原祥隆さんも自著を自分の出版社・南方新社から出した。(ちゃんとやっているんだなぁ、みんな)。
そんな頃、赤い顔したヤマモトノブユキ君がやって来た。「おぉ、スーちゃん」と玩ばれる。会社の忘年会を無理やり抜けて来てくれた。そういう人である。彼もまたホッとする男である。
●;ラスト近く、ヤナギサワシンジ君が残業をかき分けて来てくれた。皆、感激 ! 律儀な男なり。なんだか背がまた伸びたような気がする。顔が引き締まっている。皆で乾杯。記念写真ではないが、シケ君がデジカメで皆を撮ってくれる。そして、気持ちよく散会へ。
●;《おのおの方、(が)、メディアだよ !》