●;通俗用語辞典(1)…自己啓発力、〜

●;「自己啓発(力)」…イヤなコトバである。啓発されるのは他者(=外部)からであって「自己が自己を啓発する」なぞとは、おこがましい(ぜ)。昔、いた会社で「自己評価」と「部下・上司評価」欄にこのコトバが平然と置かれてあるのを見せられた。ヘェー、進んだ?人事(部)は、こういう使い方をするんだと思った反面、このコトバの使い方/使われ方を従容として受け止める年下の(一見、偏差値が高そうな)男女と一層の距離を感じたものだ。
⇒○;反対語…「他力〜」(五木寛之の最近の常套句で月並みだが)

●;「経験を活かして〜」
…よく使われるなぁ。中途入社組が「若さ」にプラスする常套的な売り文句、中高年が再就業を狙う際の唯一のそれ。オイオイ。あんたの陳腐化は「過去の経験の延長線上に自分の現在を定義してしまうこと」にあるんだよ。いや、正確に言うと「陳腐化」ではなく「誤り」と表現したほうが正解。
⇒○;反対語…「経験を逸脱して〜」(と言え!)