●;メモしておきたいコトバ

●;「作家をめざしながら、書くことをやめるのは、自分に負けるということにほかならない」(大西巨人)。フーム。
●;遠矢浩規『利通暗殺…紀尾井町事件の基礎的研究』(行人社)。ホテルニューオータニ新館と赤坂プリンスホテルの入り際、その橋の名前も忘れられがちだが、弁慶橋あたりがテロルの現場。馬車に乗っていた大久保利通公は不逞の浪士・島田某らに暗殺された。紀尾井坂のどんづまり、鬱蒼とした清水谷公園には利通の祟りを祀る大きな慰霊碑が建っている。遠矢氏の本は卒論だという。彼が、なぜ、この紀尾井町事件に興味があったのか、読んでみたいものだ。
●;<「愛国無罪」ではなく「愛国有罪」だ>(三上治)…なかなか秀逸なコピー。ナショナリズムのいたちごっこの貧困ぶりを批判する「めるまが的通信」の中の一文。