●;忙しい理由(2)

●;「最近、みんな早口になっているね」と、ある人が言う。(そうかもしれない)
そういえば、その人に会う一時間前に<ある人>に注文を出していた。
「今週会う人には、ゆっくりとしゃべってくれよ。相手はまだボヤッとしか理解していないよ。それを立て続けに喋るとまずい。相手も<わかっているだろう>と、同じ認識を持っている人と思ってはいけないよ。オレとあんたがまぁまぁ分かっている話でも第三者はなかなか通じないものだよ」と。
彼は事のほか早口である。彼が理解している事柄が相手も同じ認識を持っていると思い勝ちだ。が、人は違う。相手との間隙を埋めるべく彼は速射砲のように喋る。彼だけが解っているのだ。その喋りの勢いに、相手は参ることもあるけれども、ホントの意味で理解はしていない。それで終わることが多い…という点を忠告したかった。
●;早口は頭の中に詰め込まれた情報を早く吐き出したいためだ。考えてしゃべっているつもりでも実は短絡的なこじつけであることが多い。<忙しさ>の大半は、押し寄せてくる情報の整理のために時間を費やしていることが多い。