●;忙しい理由

●;「忙しそうですね」とよく言われる。「忙しいのは丁寧すぎるからだ」と言われたことがある。そう、捨てられないタイプなのだ。人からは「余計なもの」と思われるものでも、簡単に捨てられない。人もそうだ。だが、大半の批評は「銭にならないことによう首を突っ込むわ」と呆れ顔が隠れている。要するに人にも世間にもお節介なのである。余計なことをしゃがるのである。
といっても損か得かの打算計算で動かない訳ではない。20代の時「あんたは意外と政治的だな」とも言われてムッとしたが、その場合の「政治」のイメージが手練手管の戦術家のように受け取れたからだ。そのシニカルな奴の批評は案外、的を得ているかもしれない。そう、<好きな人物>としか組まないところがある。ほれっぽい性格なのか、どんな人物であれ<好き>になる部分を第一に発見しようとする。
●;今日会った人物もそうだった。ある情報システム構築会社の専務だったが、同席してくれと頼んて来た先輩が「ブローカーみたいな人なんだけど」と言うので、半ばその<像>を抱いて会ったのだが、自分と同一線上の人であるかどうかと話を合わせていく。そんなところに時間をかけてしまう。