●人を紹介したが

●前にいた会社の後輩(45歳)をある会社に送り込もうとした。その会社は「営業企画性がある人」を求めていた。業務委託する相手ではない。社長は「プランナー」だと言う。社員化=インナー化したい雇用が条件であった。その話を社長に伺った時に同席した常務と称する人に「?」なものを感じた。イヤに警戒心が強い人だな、と。「なんでもいらっしゃい」と懐に入ってくるタイプではなく、どこか私なぞを遮蔽するものがある。

そもそもがその老社長が好きだったから、若干、困っていた後輩を紹介してあげたくなったのがきっかけである。奇特なサービス男だと驕るところがないではないが、その私に常務氏が刺さってくる。後輩の<像>を掴まえさせよう、伝えようと多弁になってしまう私を遮ろうとする時にちょっと感情が張っている。過剰なところがある。(後輩には面接時には常務に注意しろと言っておいた)。

社長、専務(社長の女婿)、ムツカシ常務に紹介して20分ほどで退散。その日、社長から電話。「なかなかいい人を紹介してもらってありがとう。今、仕事をいっしょにやる連中と喫茶店で話し合っていましてね」、と。後輩からも電話があり、うまく進むなと思って楽観する。翌日、社長から電話あり。電話のトーンで「×」と分かる。「鳩首会議の結果、ウチの求める人材とは違うという結論になりましてね」と。ムカッ!「何が鳩首会議だ!」

敗因を分析する。むろん、後輩の側にもなにがしかのマイナスポイントがあるだろう。エネルギーを使った私としては、気分としてこのまま引き下がれない。「非は、相手にあり」と。この場合のエネルギーとは単なる時間ではない。