●旧くなるということ

●ある社団法人が主催する「研究会」の成果発表会に出る。期待もしていなかったが、発表者の「まとめ」に勢いという迫力がない。優等生の競演といった感じで、パワーポイントを使って説明されたが、よくまとめられてはいるものの、胸打つようなキーワードらしきものがない。午後の長時間だったせいもあり、途中で少し眠ってしまった。

こっちは、新しい概念を求めている。「そうだったのか!」とはっとするような新発見・刺激が欲しい。古臭いというのは退屈だ。データとインフォメーション的な話ばかりで、知識(インテリジェンス)に充ちたのは、一つもない。だから、人様に「こうだった」としゃべる気も起きない。凡庸な本をもらってページだけ括って、何も記憶していないという類の集まりだった。