●拉致被害者家族会のこと

●月曜日、昼飯後の茶飲み話。土曜〜日曜の拉致報道について雑談を二人と。ヒステリックになった家族にうんざり。「イラク人質家族と同じじゃないか」という声あり。ゼッキョー総理に「期待していたけど裏切られた」とゼッキョーする家族という図式を見た結果をしゃべっているのだが、このうんざり感を罵る連中が多かったりには驚いた。

ことばをうまく発せずに口ごもりしつつ激しかった有本さんの父親や、「総理はプライドをお持ちですか?」と罵った増本さんの兄などの、激しい声を「品性がない」といった表現で家族たちを疑うような発言が続いた。少し、違う。

この間、大衆の支持を基盤とする政治家・小泉首相のナショナリスティックな情念的なパフォーマンスに利用されていたことを分かるべきだ。冷静に冷静に、声を低くして「ことば」を選ぶ。大衆の胸を打つ「ことば」を絞り出す。創り出す。これが「拉致家族会」の課題だろう。