●;月曜日は快調に飛ばす

●;十二分に寝たせいか快調。やっかいな仕事3本ほど片付ける。見積書、請求書など発行。また、冷やかし気味ではあるが、ある会社に人材登録する(どうなることやら。たぶん「採用」はないだろうが)その会社のマーケティング手法に興味津々。
●;昨夜、20年ほど前に手がけたある書店でのイベントの仔細を知りたいという人がいて、その人にメールで返事する。その時の資料が欲しいとおっしゃる。困ってしまうな。そもそも「資料」なんて保存するタイプではないし、企画から実行段階まで会社の業務をテキトーにやり過ごしてからの仕事だったので「終わった」ら「次の仕事」が待ち受けている状態だったから、後年、「貴重だつた」とか言われても困る。こっちは「何かおもしろいことやろうぜ」ぐらいの浅はかな試みだったのだ。新聞記者だか週刊誌記者がラインナップをどこかで聞きかじって「○○さんを紹介してくれ」とか「△△さんはなんとかと言われていますが」などと聞いてきたが、全て蹴飛ばした。「お前ら、ちゃんとその人たちの《本》を読んでいるのか?」と。
●;昨年の「早稲田文学」のある号で《画期的なイベントであった》とかとかと記してあった。(古井由吉氏と島田雅彦氏との対談記事のイントロに)。20年も経ってそう書かれたのを知ったのか当時は見向きもしなかった書店の連中が、池袋や青山あたりの書店でもやっているレベルの低い同工異曲の催し物を(遅れて鼻をひくつかせて)自慢したげである。
私が自慢できるのは、そのイベントのちらし(本々堂の義江氏の手になるかっこいいデザインにした)を近くの書店で撒いたこと。協力してくれた店のうち無くなっている店もあるけれど、彼らは「おもしろいもの」を伝搬しようという心根があった。
また、赤瀬川原平さんと一緒に観光バスを仕立てて「東京のトマソン現象・拝観旅行」をしたことも自慢だ。中上健次氏が読者と付き合って何回も酒を飲んだことなどだ。それは「熊野大学」に繋がっている(と思っている)。<繋がるもの>だけが価値だ。それ以外は「知識人VS読者」という構造、教えを垂れるインテリ、ノートを取る学生という啓蒙の図式で終わった(無論、著者たちは真剣であったが)。たかだか、そんなものである。