●会議が続いた日

●朝一の会議。要求していたある人の「マーケティング的報告」はちゃんとしている。これだと彼とコミュニケーションできる。こういうソーシャル・コミュニケーションスタイルを求めていたのだ。
昼飯、大衆食堂で500円。器量良しのおばちゃんの愛想がいい。品がいい女には救われる。
午後一の会議、自分のレポートを概略読み上げる。途中でろくにわかっていない奴が「結論を!」と言う。結論に至るプロセスを説明しているのにだ。一瞬、荒声を出す。「説明しているのにいきなり結論を!はないだろう」と。何もわかっていないから「結論」を急ぐ。ならば会議などひらく必要がない。権力的な物言いが生まれるのは、彼の性行というよりも「不明」を隠蔽するためのプロテクトなのだ。「議論のための議論を排す」というメッセージが、彼から発せられたことがあるが、なんともはや通俗的なことをおっしゃるのと呆れた。自明のことを真顔で言うからバカとしか言いようがない。

途中、来客。挨拶程度の会話。用件は要求した「資料」の簡単な説明。タバコを吸いに出かけたら、その客が追いかけてきて頼み事。「おいおい、俺だってそんなに暇はないぜ」。「頭の中にいれておく」と答える。
4時の会議、主役はS。たのもしい。もう、私の出番は少なくなるなと実感。6時の「わいがや」は出席者多数。新顔多数。「わいがや」の基調を少し変えると宣言。「儲かる話へとテーマを絞って議論する」と。ある団塊世代の創業者のプレゼンを素材に議論する。さまざまな発言あり。批評あり、蘊蓄あり。勘違いあり。にわか覚えの「非対称情報の経済」について一言。実は何もわかっちゃいないのだが。地域格差情報格差、認識格差、欲望格差と話が続いた時にも「欲望」について、ヘーゲルの言説を披露する。「最大の欲望は、世の中からの評価である」と。創業する人に言いたかったのは、「世界支配を目指すのでしょう。それぐらいのつもりで起業するくらいでなくちゃ」と。

中華料理屋で二次会。すこし疲れてきて話しを聴くだけ。10時過ぎ、駅前の珈琲店で親しい参加者と駄弁。彼は「知識王」、私はなんの王様?